インクが出ない主な原因

マーカー内のインクがなくなっていないかの確認が必要な場合があります。
ペン先の芯の種類によって多少の違いはありますが、一見インクがありそうなペンでも、ペン先までインクが来ていると実際にはインクがなくなっている可能性があります。

インクには寿命があります。製造から1~2年経ったペンはインクの溶剤が蒸発して書けなくなります。
長い間同じペンを使っていたり、長期間ペンを使用しておらず放置していた場合で、書けなくなった場合、インクの寿命が来ている可能性があります。

仰向けに書いたりしているとペン先のすき間から空気が入り込み、書けなくなることがあります。
上向きや水平向きで書くことでインクが逆流し、インク漏れの原因になるおそれがあります。

ペン先は非常に精密に作られているため、新品であってもペンを落としたりぶつけたりするとキャップ内部やペン先が変形します。
そのような場合、文字がかすれたり、書き味が悪くなり、最終的にインクが出なくなります。

書く紙の状態や種類によっては、ペン先に紙の繊維やコート剤が巻き込まれ、書けなくなることがあります。
例えば、ペン先を寝かせた状態で書いたり、表面に特殊なコート剤が塗布された紙などに書いたりすることは控えましょう。
書くときはノートなど、ペンに適した紙に60度~90度傾けて書くようにしてください。

キャップ式のボールペンの場合、使用後にキャップをしっかりつけていない、またはつけないとペン先のインクが乾燥して書けなくなります。

紙の表面がつるつるした紙や手の脂などで汚れた紙に書いた場合書けないことがあります。
また、薄い紙に書いた場合もインクが出にくくなることがあります。


正しい保管方法

自宅やオフィスなどで保管する際にも注意が必要です。直射日光が当たる場所や高温多湿な場所での保管はおすすめしません。ペンの変形やインク漏れなどが発生するおそれがあります。
また、保管する際は必ずペン先を出したままにしないでください。
使用後は必ずキャップをしっかり閉めてください。そして机の中やペンケースで保管する際は、キャップが上を向くように縦置きもしくは横置きで保管します。
どちらのタイプのペンでも使用後にペン先を出したままにしておくと筆記不良を起こすおそれがあるため、注意しましょう。


使用期間の目安
これまでにもお伝えしましたが、インクには寿命があり、長期間保管するとインクの溶剤が蒸発して書けなくなることがあります。そのため、購入後約1〜2年を目安に使い切るようにしましょう。

インクが出ないときは買い替えましょう

ここまでインクが出ない原因と対処法、そして正しい保管方法について紹介しましたが、一部の原因を除いてほとんどの場合、書けなくなったペンを完全に復活させることはできません。
裏ワザとして「ペン先を火であぶる」「お湯につける」「強く振る」「輪ゴムで回す」といった情報もありますが、効果が期待できないうえに予期せぬ事故につながりかねません。
そのため、ペンは基本的に消耗品と考え、インクが出なくなったときにはすみやかにペンを買い替えてください。


まとめ
ペンのインクが出ない主な原因は「インクがない」「インクが古い」「空気の流入」「ペン先の傷つき」などさまざまです。中には誤った使い方でインクが出なくなる場合もあるため、正しく使用・保管することが大切です。紹介した方法で復活しない場合には、すみやかにペンの買い替えを検討しましょう。




水性インクの耐水性
油性ほどではないにしろ、水性でもある程度の耐水性を持つ事は可能です。
その秘密は色素にあり、染料よりも顔料の方が耐水に優れていると言えます。染料の中でも直接系染料であれば比較的性能は良いのですが、色が鮮やかに表現できないので、ほとんど黒にしか使われていません。
鮮やかな色数の多いカラーマーキングペンには、発色のよい酸性染料を使用するのが一般的です。また、この様なマーキングは耐水性はほとんどないと言えます。

インクの基本構成

油性が有機溶剤+色素+樹脂+界面活性剤、
水性が水+色素+保湿剤+界面活性剤+防腐剤という基本構成になっています。
油性インクについては、揮発性が高く臭いがきつく感じられるかもしれませんが、安全性の高い溶剤(エチルアルコール等)を使用していますので、ご安心下さい。


色素の種類
染料か顔料を使用しています。
簡単に違いを説明すると、染料は液体に色の粒子が溶け込んでいる砂糖水の様な物で、顔料は液体の中に色の粒子が浮遊している墨液の様な物です。顔料が近来見直されてきているのは、筆跡が鮮明で耐水性・耐光性に優れているという利点があるためです。
顔料は、もともと非常に安定した色素を微細に粉砕し、安定剤として界面活性剤の助けを借りて物理的に浮かせている訳です。それを無理にインクとしているのですから、一度乾いてしまうと簡単には溶けないので耐水性が良いのです。



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